いちりん挿し【精霊が住む木・ガジュマル】

沖縄旅行に行ってきました！
昨夜東京の自宅に戻ってきたのです
が、目を閉じると沖縄の青い空と
海、心地よい風の感覚がまだ身体に
残っています。

旅の5日間は、自然豊かな南部に
ずっと滞在していました。
ハイビスカスやブーゲンビリアが
そこここに咲いていて、青い空に
ぴったりの、これぞ沖縄！な花景色
は想像通りでしたが、更に感激した
のは、花たちのそばに蝶をよく見か
けたことです。
美しいなあ～、と眺めながら、自分
の心が穏やかになっていくのを感じ
ました。

さまざまな植物を見たのですが、
一番印象に残ったのは、ガジュマル
でした。

ガジュマルは亜熱帯から熱帯に生息
する常緑高木で、20メートルくらい
の高さに成長します。日本では九州
の屋久島と種子島以南に自生してい
ます。
滞在中に、たくさんのガジュマルを
見かけましたが、「南国の木らしい
風情だな」と感じたのは、枝から
気根という髭のような細い根を垂ら
している姿です。
この気根は伸びて地面に到達すると、
地中に根を下ろし、やがて木の幹の
ように樹皮が発達します。
そうやって根を張る環境を広げたり
場所を変えていくのは、まるで木が
ゆったりと歩いて行くかのようです
ね。

ガジュマルという名前は沖縄の
言葉。しかし、名前の由来は分か
っていないそうです。

沖縄では、ガジュマルの木に
「キジムナー」と呼ばれる精霊が
宿るといわれていて、私もその話は
どこかで耳にしたことがありました。
地元の人に聞いてみたところ、
「良いキジムナーと悪いキジムナー
と2種類いるのよ。悪いと言っても、
ちょっといたずらするような感じ
のね。座敷童みたいなイメージかな
～？」
って話してくれました。

ガジュマルの花は春に咲きますが、
その姿を見ることはできません。
というのも、花の咲く前に小さな丸
い実をつけるのですが、その実の中
に花が隠れてしまうからなんです
って。面白いですよね～。

沖縄の人に愛されているガジュマル。
優しく逞しい姿は、懐の深い沖縄
そのもののように感じられます。
そんなガジュマルの花言葉は、
「健康」です。

太くなった根はコンクリートも突き
破るほどのパワーがあるんです（私
も実際に目撃しました！）。
私たちもガジュマルにあやかって、
パワフルに生きたいですね！

【編集後記】
留守中の花の水やりを長男に託しました。きちんと管理してくれていたようで、鉢植えの草花はちゃんと元気に私を迎えてくれました。普段はお年頃ゆえ母に素っ気ない男子ですが、「ありがとう」って心を込めて
伝えたら、まっすぐな目で「うん」と答えてくれました。

 

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