【古代ギリシャ時代から親しまれていたローズマリー】コラム：いちりん挿し

【いちりん挿し🌸古代ギリシャ時代から親しまれていたローズマリー】

古くから人々の暮らしに利用され
てきたローズマリー。地中海地方
が原産で、紀元前4〜5世紀（古い
ですよね！）には「医学の父」と
呼ばれるヒポクラテスがローズマ
リーについて言及し、著書に残し
ているそうです。また、「植物学
の父」と呼ばれるテオフラストス
が著した「植物誌』にも記載され
ています。ローズマリーが様々な
効能を持っているゆえんなのでし
ょう。

現代でもそうであるように、料理
や香料に使われるのはもちろん、
花言葉ともなっている「記憶」を
つかさどる植物とされ、学生はロ
ーズマリーの枝や葉で作った花冠
をかぶって勉強に勤しんだそうで
す。また、花嫁さんの冠に編み込
んだり、葬儀の際に棺の上に小枝
を乗せたりなど、悪いものを寄せ
付けないようにする魔除け的なア
イテムでもありました。
中世になっても、悪霊を払うため
にお香のように焚いていたそうで
す。確かにローズマリーは香りが
強く、そのままの生葉の状態でも
ドライにした状態でも香りが続く
ので、肉料理などの臭い消しだけ
でなく、そのような用途で使われ
ていたのも納得です。

私が注目したのは、その香りと葉
の成分の効果です。実際に体の中
に取り入れるために直接食すので
はなく、香りを取り入れるだけで
人にプラスの効果をもたらすのは、
すごいなぁ！と思いませんか？
その香りは、脳に刺激を与え、精
神を高揚させる働きがあり、無気
力や憂鬱にも効果をもたらすそう。
また、集中力を高め（古代ギリシ
ャの学生が使用していたように）
記憶力をアップさせる効果もある
とされています。脳に刺激を与え
る香りであるのは、嗅いだことの
ある人なら想像がつくでしょう。
朝のお出かけ前はもちろん、勉強
や仕事に疲れた時に、リフレッシ
ュするためにも使えそう！これか
らの受験期にも有効かもしれま
せんね。
栽培もとても簡単で、私の場合、
水をあげるのを忘れてほぼほった
らかしにしていた子でもたくまし
く育ってくれています（笑）。強
い植物で鉢増しをすると大きくな
るので、まずは小さい鉢植えから
始めてみるのも良いと思います。
香りと共に注目したいのが、葉の
効用。ローズマリーは「若返りの
ハーブ」とも呼ばれています。
１４世紀にハンガリーの王女がロ
ーズマリーの葉の化粧水を使って
肌が若返り、７０代の時に別国の
２０代の王子にプロポーズされた
という逸話があるそうです。抗酸
化作用のほか、血行を良くし、新
陳代謝を高める作用があるので、
顔以外でも全身に使えそうです。
頭皮に使うと、白髪や抜け毛の対
策にもなるそう。抗真菌作用もあ
るので、喉の痛みにも効き、ニキ
ビや火傷の炎症を抑える効果も認
められています。調べていると、
効能の多いこと、多いこと！古く
から人の健やかな生活のためにず
っと寄り添って生息してくれてい
たかのようで、本当にありがたい
なぁ、と感謝の気持ちが湧いてき
ます。
さて、ローズマリーの花言葉は先
述したように「記憶」があります
が、そのほかにも「あなたは私を
蘇らせる」「誠実」「変わらぬ愛」
などがあります。１月１３日の誕
生花でもあるローズマリー。冬か
ら春までの長い間小さく可愛らし
い花を咲かせます。花の色も、青
っぽいものから白っぽいものまで
さまざま。

効能は種類に関わらず同じそうな
ので、この時期に好みの色の花を
咲かせている子を選んでみても良
いかもしれませんね！

【編集後記】
しめ縄飾り、皆さんの地域ではいつ取り外しますか？７日までなのかな、となんとなく思っていましたが、それはどうやら関東の慣習のようです。１５日の小正月まで飾るところなど、地域によって違うそうです。おもしろいですね。

Hello. I’m Ichirin from Ichirin Ikebana Classroom, also known as Ichirin Flower Arrangement School. Thank you for opening our　communications. This year, we’ll be delivering content on Thursdays, bringing healing and energy to everyone.

Recently, I invited someone I’m grateful for to my home and hosted a dinner party. I carefully planned the menu and went shopping, selecting herbs to complement the meat, making them the stars of today.

【Ichirin’s Insight 🌸 Rosemary, cherished since ancient Greece】

Rosemary, utilized in people’s lives since ancient times. Originating from the Mediterranean region, it dates back to the 4th to 5th century BCE (quite old!). Hippocrates, known as the “father of medicine,” mentioned rosemary, leaving it in his writings. Theophrastus, known as the “father of botany,” also recorded it in his work “Enquiry into Plants.” Rosemary’s diverse benefits might be the reason.

In modern times, it’s not only used in cooking and fragrance but also considered a plant associated with the “memory” in the language of flowers. Students used to wear crowns made of rosemary branches or leaves while studying. It served as a protective item, woven into bridal crowns or placed on coffins during funerals to ward off negativity.

Even in the Middle Ages, it was burned like incense to ward off evil spirits. Rosemary’s strong fragrance persists whether fresh or dried, making it suitable not only for eliminating odors in dishes but also for various purposes, as you’ve mentioned.

I’m particularly intrigued by the effects of its fragrance and leaf components. The fact that inhaling the scent alone can have positive effects on people is remarkable! Its aroma stimulates the brain, elevates mood, and has effects against lethargy and depression. It’s also said to enhance concentration (as used by ancient Greek students) and boost memory. Its scent stimulating the brain is something one can imagine if they’ve experienced it before. It seems useful not only before going out in the morning but also for refreshing when tired from study or work. It might be effective during upcoming exam periods too!

Cultivation is straightforward. In my case, even when almost neglected, it robustly thrives (laughs). Repotting leads to significant growth, so starting with a small potted plant is a good idea.

Besides its fragrance, the benefits of the leaves are worth noting. Rosemary is known as the “herb of rejuvenation.” There’s an anecdote from the 14th century where a Hungarian princess used rosemary leaf lotion, rejuvenating her skin and receiving a proposal in her 70s from a prince in his 20s. It’s not just an antioxidant; it improves blood circulation, enhances metabolism, and can be used on the whole body, not just the face. When used on the scalp, it’s said to counteract graying hair and hair loss. Its antifungal properties also help with sore throats, acne, and soothing burns. It’s truly impressive how it has supported people’s well-being for a long time.

Now, as for rosemary’s language of flowers, as mentioned earlier, it includes “memory,” and other meanings like “you revive me,” “sincerity,” and “unchanging love.” Rosemary is also a birth flower for January 13. It blooms charming flowers from winter to spring, with various colors from blueish to whitish.

Regardless of the color, its benefits seem consistent, so choosing a blooming plant in your preferred color this season could be a good idea!

【Editor’s Note】
When do you take down the Shimenawa decorations in your region? I vaguely thought until the 7th, but apparently, it’s a custom in the Kanto region. Different areas have varied practices, like leaving decorations until the 15th for the “Koshogatsu” festival. It’s fascinating!

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次回もお楽しみに！