いちりん挿し【紫陽花の季節】

6月といえば梅雨の季節。
梅雨といえば雨。
「では梅雨の景色の中に、どんなお花を思い
浮かべますか？」
そう聞かれたら、たいていの人は
「アジサイ」と答えるのではないかと
思います。

アジサイはもともと小さいものが集まってい
る状態をあらわす「あづ」という言葉と、
藍色をあらわす「さあい（さ＝接続詞＋藍）」
でできています。

万葉の時代、このアジサイという呼び名に、
中国の書物から「紫陽花」の漢字があてられた
そうです。ですが、中国での紫陽花は日本の
アジサイとは違う花をさす言葉だったよう
です（その花が何であったかは判明して
いません）。

でも、紫陽花という漢字、アジサイの花に
ぴったりではありませんか？
それはそれですてきな勘違いだったな、と私は
思います。

アジサイにはさまざまな種類や色があります
よね。
すべてのアジサイの元となったガクアジサイは、
花の周りを縁取るようにしてガクが色づきます。
最近では、ソフトクリーム形に白い小花を咲か
せる柏葉紫陽が人気で、あちこちの軒先で見か
けるようになっています。
アジサイは丈夫で育てやいため、日本各地
で梅雨の時期に彩りを添えてくれるお花として
親しまれています。

色の微妙なグラデーションは土の性質による、
という豆知識をご存知の方も多いはず。
土が酸性かアルカリ性かによって、花の色が
青色が強く出たり、ピンク色が強く出たりする
お花です。

さて、紫陽花の花言葉は、それこそ色によって
違います。
青は「辛抱強い愛情」
ピンクは「元気な女性」
白は「寛容」
どれもすてきな花言葉ですね！

【編集後記】
いよいよ高校野球の夏の大会が近づいてきました。長男のチームも皆がんばっています。高校三年生、最後の夏。悔いのないように青春をまっとうしてほしいです。

 

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